気にもとめるほどじゃないこと

ふと気になったどうでもいいこと。

図書室

リスト更新すると思ったでしょ?

世の中そうは上手くいかない。本の記憶を遡っていくとそこには必ず何かしらの思い出が浮いてくるものです。

 

私が昔、転校する前に通ってた高校は当時の公立には珍しく教室にもエアコンが付いていた。他の移動教室にも付いており、図書室も例外じゃなかった。

高校なのに司書さんがいて、司書さんが受付等をしてくれていた。しかもリクエストカードがあり、それを書くと翌月にはその本が入荷されるというかなり珍しい高待遇図書室だった。

お小遣いなどなかった私には使いやすさのせいもあり、通いつめていたので司書さんにも顔を覚えられていた。

 

ある日ハードカバーで出ていた本が文庫化されるにあたり書き下ろしが1つ追加されたものが出版されると知ったのでリクエストカードを出した。既に図書室にはハードカバー版が入っていたが、その書き下ろしを読めたらいいなと思い試しに出してみたのだ。

案の定司書さんに「この本ハードカバーであるよ」と言われたが文庫にしか入らない話があることを伝えると「OK!掛け合ってみるね〜」と二つ返事で了承してもらえた。翌月文庫本は入荷されたのは言うまでもない。

 

私にとってあの図書室は自分専用の大きな書斎だったのかもしれない。もしおっさんと人生を歩んでいくとしたら、老後1人になることは確定なので本に囲まれた余生を過ごしたい。